親指サイズほどの小さな切手ですが、「アート」として鑑賞用で収集される方もいらっしゃいます。
また、プレミア切手と呼ばれるものもあり、額面以上に価値があるとされています。
こちらでは、高値買取も可能な日本で有名な記念切手をご紹介します。
見返り美人
昭和23年に発行された切手で、切手コレクターの垂涎アイテムとも言われています。江戸時代の浮世絵師・菱川師宣の代表作を図案化した「見返り美人」は、浮世絵デザイン切手の元祖です。記念切手の発行枚数が500万枚だった当時、この切手は150万枚と非常に少なかったため発売早々に売り切れました。その人気は郵送の途中で切手が剥がされるほどで、保存状態が良ければ5000~20,000円の価値がつく場合もあります。
月に雁
見返り美人と同様に、日本切手の代表とも言えるのが「月に雁」です。昭和24年の切手趣味週間に発行された切手で、記念切手ブーム火付け役のひとつです。また、サイズの大きい切手としても知られており、国内で発売された切手の中で最も大きい縦6.7cm横3.7cmとなっています。図案は天保3年頃の安藤広重の作品で、小さな芸術品として海外でも人気を博しました。戦後のシリーズ切手の王者として、不動の人気を誇ります。
東京オリンピック
1964年の東京オリンピックを記念して、バレーボールや柔道、水泳などの種目別で発行されました。
アジア初となるオリンピック開催とあってか、この切手は2億万枚近く発行されています。
そのため、プレミア切手とまではいかなかったものの、2020年の東京オリンピック開催決定以降、人気が上昇しています。1964年の東京オリンピック切手は今が売り時です。